原文は英語で、これはその翻訳です。

Gnutellaに関して

“Gnutella”は現在のところ分散ファイル共有のためのプロトコルの名前で、ほぼ音楽のファイルのために使われます。この名前は、オリジナルのGnutellaソフトウェアと同じく、そのネットワーク自身を指すこともあります。状況は大変混乱しています。Gnutellaの出自と歴史については、この題目でのWikipediaの記事を参照してください。

どちらにせよ、名前は最初は“GNU”(オリジナルの開発者はコードをGNU GPLでリリースしようと計画しており、GNUプロジェクトへの貢献をすることが念頭にあったかもしれません)と“Nutella”(オリジナルの開発者が好きだったキャンディバー)の言葉遊びでした。しかしながら、オリジナルのソフトウェアもどの関連のプロジェクトも公式GNUパッケージではありません。わたしたちは混乱を避けるために名前の変更をGnutellaの開発者に要求しました。ですから、将来、変更されるかもしれません。

Gnutellaプロトコルを実装した自由ソフトウェアのプログラムは、Gtk-GnutellaMutella、そしてGnucleusと、数多くあります。しかし、このどれもがGNUソフトウェアではありません。GNUには、ピアツーピア・ネットワーキング・プログラムGNUnetがあり、そのドキュメントにはプロトコルの比較が含まれています。

フリーソフトウェアファウンデーションが関心を持っているのはソフトウェアの複製と変更であり、音楽は私たちの守備範囲外です。しかしソフトウェアをコピーすることに関する倫理的問題と、録音された音楽の複製に関するそれには部分的には共通性があります。philosophyのいくつかの小論は直接、ソフトウェア以外のものの複製の問題に関連します。わたしたちがリンクしている、ほかの人々の論説も、関係するでしょう。

どういった種類の発表された情報が共有されるかに関係なく、ある個人や企業が自然権を持ち、共有を禁止し、公衆がそれをどう使えるかを厳密に支配するという仮定を受け入れないことをわたしたちは皆さんに切に勧めます。アメリカ合衆国の法制度ですら、通常はこの反社会的な考え方を退けているのです。