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教育ケーススタディインド → Vocational Higher Secondary School Irimpanam

原文は英語で、これはその翻訳です。

Vocational Higher Secondary School Irimpanam

下記の報告は学校スタッフから寄せられた情報に基づいています。

所在地

学校は、インド、ケーララ州、エルナクラム郡のTripunithura市近くにあるIrimpanamにあります。

概要

Vocational Higher Secondary School Irimpanamは、1940年創立の私立学校で、州からの助成を受けています。小学校高学年から高校までにあたる教育を行っています(それぞれ、5年生〜7年生、8年生〜10年生相当)。10才から15才までの1000人近い生徒が在籍しています。

動機

わたしたちの学校は、知識の共有における自由やコンピュータープログラムを改修することでコミュニティと協調する自由などのGNUプロジェクトの理念の特徴を推進することに特に関心を持っていました。Swathanthra Softwareに対する関心は、コーチ近くの街でインド自由ユーザグループ(ILUG-Cochin)によって開催された会議で得たところが大きいものでした。こうした会議へ参加することによってまた、自由ソフトウェアコミュニティとの密接な関係を保ちながら活動をすすめることができました。

方法

この学校での自由ソフトウェアへの移行は、IT@Schoolというケーララ州政府が計画、実施したプロジェクトにより行われました。プロジェクトは2001年にケーララ州の数千の学校に対して着手され、2006年には自由ソフトウェアへの移行が完了しました。

自由ソフトウェアイベントでの生徒の様子

SSK VHSS Irimpanamによって開催された自由ソフトウェアイベントでの生徒たち

新しい自由オペレーティングシステムの基礎とインストールの仕方を教えるために教員に対する訓練コースが州政府によって行われました。民間および公共において自由ソフトウェアの使用を推進するケーララ州にあるSPACEという機関によって新しいシステムが初めてカスタマイズされました。地域のSwathanthra Softwareユーザグループと同様に、SPACEはプロジェクトの期間中継続的に教員を支援し、中心的な役割を担いました。SPACEによって開催されたあるワークショップのおかげで、学校のウェブサイトを自由ソフトウェアによって作成することができました。

トレーニングはソフトウェアにかぎらず、教員や生徒に対するハードウェア保守の基本教育も含まれていました。学校では、10才の生徒でもPCの組み立て方を知っています。

いろんなテーマを教える際の特定のプログラムの使い方を教員に教えることを目的としたトレーニングコースにより、授業での自由プログラムの使用がすすめられました。たとえば、数学の教員に地理教育向けのDr Geoの使い方を教えるコースや化学の教員にChemtoolを使って有機分子の描き方を教えるコースをはじめとしてたくさんのトレーニングコースがありました。

他のトレーニングの活動は、学校とILUG-Cochinが共同して行いました。Blender、Inkscapeといった他の自由ソフトウェアアプリケーションの使い方、そして、コマンドライン・インタフェースの使い方を教えました。

また、生徒が直面した問題に関する質問ができるように、学校ではIRCのチャンネルを設けました。

自由ソフトウェアの方針

当初、新システムはデュアルブートで使っていました。これは、教員が自由ソフトウェアに慣れていなかったためですが、すぐにかなり精通するようになりました。現在では、どのコンピュータにもプロプライエタリなシステムはインストールされておらず、プロプライエタリなプログラムも使われておりません。教室でも事務室でも自由ソフトウェアだけを使っています。

教室では、GIMPTux PaintAudacityGPeriodicLibreOfficeをはじめ多くの自由なプログラムを使用しています。

また、生徒は8年生(13才)からプログラム言語のPythonを習います。

結果

マラヤーラム語版のTuxPaintでアデニアの花のマークを表示している画面

生徒によるマラヤーラム語でのアデニアの花の名前の発音を聴いてください。

ケーララ州の教育は"IT可能"になりました。これは生徒がITラボ以外の場所で、通常のカリキュラムを学ぶうちに技術を直接体験することを意味しています。こうしたことは、GNU/Linuxにおいて利用可能なたくさんの高品質な教育向けアプリケーションのおかげなのです。

自由ソフトウェアの透明で協調的な手法は、学生や教員が技術に深く親しむのに役立ち、また、コミュニティへさまざまな方法で貢献することを可能にしました。重要な成果のひとつとして、Tux Paintのインターフェイスを母国語であるマラヤーラム語にローカライズしたことが挙げられます。

もうひとつの貢献は、TuxPaintに新しいスタンプを追加したことです。その土地の花を写真にし、イメージ編集ソフトウェアGIMPを使って6年生と7年生の生徒が画像を編集しました。そして最終的な画像はTuxPaintにマラヤーラム語の花の名前で統合されました。加えて、生徒は、花の名前をかれら自身の声で録音し、ユーザがスタンプの一つを選択した時、マラヤーラム語で花の名前を聞くことができるようにしました。それがどのように動くかその活動がどのように行われたかを説明する動画が記録されました。

ビデオをご覧くださいSubRipフォーマットの英語字幕もご覧ください

いずれの活動も、VHSS Irimpanam の Swathanthra Software Koottayma  (SSK VHSS Irimpanam) によって進められました。この自由ソフトウェアグループはこの学校の教員と生徒で構成されています。グループの目的は、自由ソフトウェアの理念に対する意識を高めることや、コミュニティへの貢献の手段としてGNU/Linuxの新しいアプリケーションを紹介すること、にあります。グループでは毎月会合を行い、さまざまな活動をとおして、メンバーが自由ソフトウェアを試したり探求したりすることを勧めています。こうした活動によって、自由ソフトウェアが与えてくれる自由を実践することになるからです。

他の学校や自由ソフトウェアコミュニティと連絡を取り合ったり、経験を共有したりするための手段として、教員や生徒が毎年、National Free Software Conference や Cyber Safe Day といったイベントに参加しています。

教員、生徒、地域のグループがみな関与し協力することが、こうした規模の大きな政府プロジェクトの成功には不可欠でした。

(1) Swathanthra はサンスクリット語で自由の意味での"free"にあたる単語です

著作権

このページにある2つの画像と音声ファイルは、Swathanthra Software Koottayma of VHSS Irimpanam が製作し、 Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 Unported の条件で公開されました。

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